そもそもシミは、なぜできるのか?

たるみ

美肌になりたい皆様。
そもそも、なぜシミができるのかはご存じですよね?
シミの原因は、ズバリ!『紫外線』です。

紫外線(UV)は、波長の長さによって3種類に分類されます。
波長の短い順に、UV-C、UV-B、UV-Aになります。
UV-Cは、オゾン層にすべて吸収されるので、地表には届きません。
UV-Bは、一部地表に達し、私たちの体に悪影響を及ぼします。皮膚細胞のDNAを傷つけたり、炎症やシミの原因になります。※防ぐのは日焼け止めのSPFです。
UV-Aは、波長が長く、私たちの皮膚の奥深く、真皮層にまで達します。よって、コラーゲンを破壊し、しわやたるみの原因になります。※防ぐのは日焼け止めのPAですね。

肌の断面図イメージ

嫌なことばかりする紫外線ですが、なんと、ビタミンDを生成してくれるのです。
ビタミンDは、カルシウムの吸収を促進、骨の形成や筋力を高める効果があり、また、ガンや感染症や糖尿病の予防にも一役買ってくれるのです。
これは、防いでばかりもいられませんよね。
健康でいるためには、ある程度の紫外線は必要不可欠なのです!

皮膚にはターンオーバー(細胞の入れ替わり)があり、通常28日周期で行われています。
紫外線を浴びると、メラノサイトがメラニン色素を作ります。ターンオーバーが正常に働いていると、問題なく、メラニン色素は垢と一緒になって排出されていくので、元の肌の色に戻ります。しかし、加齢(ターンオーバーが遅くなる)や必要以上の紫外線を浴びるとメラニン色素がちゃんと排出されず、表皮に蓄積されていき・・・最終、色素沈着=シミとなってしまうのです。

ターンオーバー説明

ターンオーバーが正常化し、過剰な紫外線を浴びなければ、シミは出来ませんよね。
でも、残念ながら、加齢と共にターンオーバーは遅くなっていきます。20代では30日前後、50代では55日前後と言われています。
子供の頃に外で日焼けをしていた方は、早くて、大体20歳ごろからシミが出てきます。平均では35歳くらいと言われています。

じゃ出来てしまったシミは、どうすれば良いのでしょう?
何もしなければ、ターンオーバーは遅くなる一方なので、ピーリングなどの治療で肌のターンオーバーを正常に促すこともシミ改善の方法です。
その他、レーザー治療は、表面に見えるメラニンを分解し、強制的に浮かび上がらせ排出します。
内服薬(ビタミンC/E・トラネキサム酸・タチオンなど)の服用も効果的です。
日焼け止めや治療を併用しつつ、紫外線と仲良くしていけるのがベストですよね。

ただ、シミには種類がありますので、ご自身で判断せず、きちんとクリニックで診断を受け、間違いのない治療をされることをおススメします。

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