最近、肝斑ってよく耳にするけど、結局何なの?治るの?

テレビCMでもよく耳にする「肝斑」

第〇三〇ヘルスケアの「〇〇ンシーノ」や〇〇エス製薬の「ハ〇チオール」など、各製薬会社がテレビCMを放映しているので、よく耳にするようになってきた「肝斑」。
言葉は知っているけれど、「シミのこと?」「シミの一種?」「どんなのを肝斑っていうの?」などなど、曖昧な知識の方は多いはず。肝斑って結局なんなの?治るの?を解説します。

「肝斑」って何なの?

ズバり! 肝斑は「特殊なシミの褐色斑」です! なぜ特殊なのか?それは発症原因や条件(謎と言ってもいいかも)が理由になります。

  1. 成年女性である30~40歳代に圧倒的に多く発症します。50代以降になると薄くなったり、高齢になるとそもそも発症しなくなったりします。
  2. 両頬や額、口の周りに左右対称性をもって発症します。
  3. 目の周囲は抜けて発症するのが特徴です。
  4. 原因は女性ホルモンか!?と言われていますが、ハッキリしていません。 紫外線、妊娠・出産・閉経期・月経不順、薬剤、化粧品なども原因の一つとも言われています。ただ、稀に男性も発症がみられるんです。

どうですか?特殊だし、謎な肝斑ですよね。

こんなのが肝斑です

どんなものが肝斑なのか例をイラストでご紹介します。

頬骨にそってモヤっと縦長・広範囲に広がるタイプ
頬骨にそって帯状に広がるタイプ
目尻に小さく広がるタイプ
左右対称でも位置や大きさが異なるタイプ
額や口の周りにも広がるタイプ

ポイントは左右対称性があることですが、左右の位置や大きさが異なることもあります。

美容業界の肝斑あるある!

当院には毎日シミ治療に多くの方がご来院されますが、「このシミが取りたくて・・・」「このシミを改善したくて・・・」と来られる多くの方が実は肝斑を発症していた!ということが、この業界のあるあるです。
もう少し詳しくご説明しますと、シミで悩まれて来られる場合、確かにシミはあるのですが、シミと肝斑の両方がお肌に混在されている方が多くいらっしゃるんです。
イラストではご紹介はしたものの、肝斑はモヤっとしていたりしますし、シミと混在していると気付くのが難しい症状であるとも言えます。

肝斑は改善できるの?その治療法は?

そんな肝斑ですが、改善は可能です。
ただ、治療方法も様々で

  • トラネキサム酸内服
  • ハイドロキノン外用薬、トレチノイン外用薬
  • 美肌点滴・注射
  • ピーリング
  • レーザー治療(ピコレーザートーニング、レーザートーニング)

などがあります。
治療期間も、長期間かけて改善する治療、短期間で改善する治療と様々。
じゃあ、私はどの治療をすればいいの!?となりますよね?

まずは医療機関で診断を受けてください

シミと肝斑の見分け方、特にシミと肝斑が混在している場合の見分け方は、一般の方には難しいため、まずはきちんと医療機関で診断を受けることが最善策です。
自分一人の思い込みで、このシミを取る!と決めてレーザー治療を選択したとしましょう。
この肝斑やっかいなのが、シミ取りレーザーや美肌治療によって刺激を受けると逆に悪化してしまう可能性があるというとんでもない曲者なんです。
実際に治療する時には、肝斑部分には肝斑の治療、シミ部分にはシミの治療ときちんと分けて行わなければなりません。
そんな曲者の肝斑を治療する場合には、医療機関と二人三脚で行っていくことをおススメします。

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